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スキマの素描室

【臨床研究へのご協力のお願い】

のばなクリニックでは、診療の中で得られた医療情報をもとに、患者さまの負担なく医学的な研究を行う場合があります。

これらの研究は、通常の診療を通じて得られた情報を匿名化し、個人が特定できない形で統計的に解析し、医療の質の向上や新たな知見の創出を目指すものです。

研究にあたっては、厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に則り、実施しています。

なお、研究のために新たな検査や治療を追加で行うことはありません。ご自身の診療情報がこうした研究に使用されることを希望されない場合は、受付または下記の問い合わせ先までお申し出ください。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

【お問い合わせ先】のばなクリニック研究責任者:山﨑賢士

誰かの研究を読むことは刺激になります。
けれど、いつのまにか眺めてばかりで、自分の感覚が鈍っていく。
気づけば、誰かの答えを待つだけになってしまいそうで。
そのことに、ひそかな焦りを覚えるのです。

目の前の患者さんを前にして、ふと、手が止まることがあります。
標準的な治療を尽くしても、どこか釈然としない。
“何かが足りない”という感覚だけが、心に沈んでいく。

そんなとき、
日々の診療のあいだに生まれる、小さな違和感に目を向けてみたくなります。
忙しさに追われて、見過ごしてしまいそうな、微かな引っかかり。
それを拾い上げて、そっと机の上に置いておく。

答えを急がず、形にこだわらず、
ときどき手に取り、角度を変えて眺めてみる。

それが、「スキマの素描室」のはじまりです。

ここに並べられるのは、未完成の仮説たち。
うまく言葉にならない問いや、まだ輪郭の曖昧な観察。
完成された論文でも、輝かしい結果でもありません。

けれど、
臨床のスキマに拾った小さな問いが、
いつか誰かのためにそっと役立つかもしれない。

小さくても、自分の問いを拾い、
不器用でも、自分の言葉で輪郭をなぞってみる。
たとえ未熟でも、前に進む感覚だけは手放したくない。

そんな想いを胸に、
今日もまた、ひとつ、素描を重ねていきます。

 

その経過を綴った研究ノートがこちら▼

 

カケラの棚 

のばなクリニックで素描された臨床研究を置いておく棚です。 

【アニフロルマブが著効した治療抵抗性シェーグレン症候群の1例】 2023年9月日本シェーグレン症候群学会総会@浜松

【サリルマブから他の治療に変更した症例の検討】 2024年11月日本臨床リウマチ学会総会@浜松

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