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一歩だけ見ていれば、意外と遠くまで行ける ~ゴールを忘れた頃に、だいたい着く

[2026.03.04]

先週末、家族で鎌倉に行ってきました。

夕方、江の島まで歩き、シーキャンドルのイルミネーションを見ました。
夜は小さなメキシコ料理屋さんでタコスを食べました。ナチョスもありました。ブリトーもありました。
陽気な国の料理を肴に、僕たちはワニワニパニックみたいなゲームをしながらその空気を愉しみました。

翌朝は5時に起きました。

リビングで寝ていた長女と次女が一度目を覚まして、「いってらっしゃい」と言ってくれました。

朝5時の「いってらっしゃい」は、昼間の「いってらっしゃい」よりも少しだけ重みがあります。

ひとり江ノ電に乗り、鎌倉から京急に乗り換え、三浦海岸へ向かいました。
同じ方向に向かうランナーが、電車の中に少しずつ増えていきます。

この人たちはこれから21km走るのか、と思うと、なんだか全員が少し変わった人たちに見えてきます。
もちろん、僕もその中の一人です。

会場に早く着いたので、海の見えるマクドナルドに入りました。
ホットコーヒーを飲みながら、ぼんやり海を見ていました。

この2ヶ月のことを思い出していました。

ケトジェニック。冷水シャワー。ヨガ。HIIT。瞑想。

よく考えると長距離の練習はほとんどしていません。
それでも今日は走ることになっています。

人生というのは、たいてい準備不足のままスタートラインに立たされるものです。

三浦のコースは海沿いですが、思ったよりアップダウンがあります。

登りでは呼吸に集中しました。

吸う。
吐く。
吸う。
吐く。

そのうち、「走っている自分」というものが、少し遠くに感じられる瞬間があります。

そういう時間のほうが、意外と呼吸が整っています。

気づくと21kmは終わっていました。

これまで走った10kmの大会より、むしろ疲れていない気がしました。
たぶん、余計なことをあまり考えなかったからだと思います。

ただ走る。
それだけでした。

家族は三浦には来ていません。
江の島水族館に行っていました。

少しだけ応援に来てほしい気持ちもありましたが、水族館を選ぶ判断は、わりと正しい気もします。

レースのあと、鎌倉で合流して海鮮を食べました。

帰りの車では子どもたちはすぐに寝てしまいました。
水族館で真珠を取り出す体験をして満足したのでしょう。

僕はなぜかあまり疲れていませんでした。

ハーフマラソンを走ったのに疲れていないというのは、少しだけ拍子抜けでもあります。

走ると、いろいろなことに気づきます。

ゴールを意識しすぎると遠くなること。
呼吸に集中すると楽になること。

そして、人は余計なことを考えないとき、思ったより遠くまで進めるということ。

また走ろうと思います。

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