内科学会総会2023
今年もオンデマンドで学会参加ができるんですね。とてもありがたいっす。
現地に行くというのも良いものですが、3日間あると、結構疲れてしまうわけなんですね。それで結局最後のほうはまあいっかとなってしまって、さぼってしまうのが関の山なわけです。オンデマンドだと、期間中であれば小間切れにみれるので、結果として相当見れちゃうわけなんですよね。特に内科学会だと範囲が広いんで、調べものしながらマイペースで学ぶというのができて結構ありがたい。夜な夜な各疾患の最新の知見をアップデートしていくわけですが、今回は糖尿病の知見を共有します。
以下ちょっとメモをまとめた程度なので読みづらいかもしれませんが、ご容赦願います。
2022年に最新の糖尿病ガイドラインが発行されています。
・病態に応じた薬剤選択は4つのステップでするように示されました。非常に明快ですね。
Step 1 非肥満患者、肥満患者に区別(世界のガイドラインでも珍しい分類)
Step 2 安全性への配慮
Step 3 Additional benefitを考慮すべき併存疾患
Step 4 考慮すべき患者背景
・肥満2型糖尿病に対する肥満症の外科治療について言及もありました。内科医としては直接関係はありませんが、とてもためになるお話でした。
→単に胃を小さくしてたべられなくする手術ではない。ホルモン動態が変化し食欲や代謝に好影響を及ぼす。
→寛解率(薬物療法なしでHbA1c<6.5%) およそどの術式でも70~90%。適切な症例に実施すれば高い確率で糖尿病が治る。(年齢、罹病期間、Cペプチドの値などでスコア化)
・薬物療法でも肥満を伴う2型糖尿病は寛解するか?という点についても触れられていましたが、最近減量効果で注目されているセマグルチドでその可能性があるということです。やはり肥満の改善というのが大事ですよね。
・イメグリミンのご紹介。最近発見されたイメグリミンとメトホルミンは構造が非常に類似している。
→しかし、全く異なるメカニズム(膵β細胞に作用しインスリン分泌を増強)
→むしろDPP4阻害薬の作用と類似
→イメグリミンはDPP4阻害薬と協調的にGLP1分泌を増強する。
→イメグリミンはDPP4阻害薬と相性が良い可能性があるかもしれない。