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夜の待合室に光る小さな灯台から、医療的ケア児の一日を明るくする活動へ  〜行きそびれた運動会が終わった青空の下で、遠くの活動を想う昼下がり〜

[2026.05.30]

5月は、気づけばあっという間に過ぎていきました。

今日はとても良い天気でした。

診療を終えて外に出て、背伸びをしました。

空は明るく、風はやわらかく、からだの中に残っていた緊張が、少しずつほどけていくようでした。

そういえば、今日はこどもたちの運動会でした。

僕は診療があり、見に行くことはできませんでした。

走ったり、踊ったり、応援したり。

きっとそれぞれの場所で、一生懸命に今日を過ごしていたのだと思います。

こどもたちの一日は、思っている以上に大きなものです。

大人から見ると何気ない一日でも、その先の記憶につながる大切な時間なのだと思います。

そんなことを考えながら、最近届いたお知らせを思い出しました。

のばなクリニックの待合室には、チャリティ自動販売機があります。

患者さんや付き添いの方、僕やスタッフが、少し息をつくために飲みものを選んでいます。

そのたびに10円が寄付になります。

2025年3月22日から2026年3月21日までの1年間で、販売本数は1,836本。

寄付金額は18,360円でした。

実はこの自動販売機、1か月ほど前に少し音が大きくなり、修理してもらいました。

音は落ち着きました。

そしてなぜか、バックライトのLEDが以前よりもだいぶ明るくなりました。

夜の暗がりの中で見ると、自動販売機だけが小さな灯台のように光っています。

今回の日本財団からの寄付活用レポート「自然体験と、地域と交わるファッションショー」には、医療的ケアが必要な子どもたちと、そのご家族を支える活動が紹介されていました。

自然の中で遊ぶこと。

家族でキャンプに出かけること。

商店街でファッションショーをすること。

どれも楽しそうな出来事ですが、そこにたどり着くまでには、たくさんの準備と支えが必要だったのだと思います。

運動会で走ったり、踊ったり、応援したりする一日が、こどもたちにとって大切な時間であるように。

自然の中で遊んだり、家族で出かけたり、地域の中で笑顔を見せたりする一日もまた、かけがえのない時間なのだと思います。

のばなクリニックの自動販売機からの寄付も、その活動のどこかに、ほんの少しだけ参加しています。

待合室に自動販売機があり、誰かが飲みものを買い、その一部が寄付になる。

ただそれだけのことです。

でも、大事なことのいくつかは、案外そういう「ただそれだけ」の積み重ねでできているのかもしれません。

この1年間で、1,836本。

寄付金額は18,360円でした。

待合室で飲みものを買ってくださったみなさま、ありがとうございました。

その1本は、どこかで誰かを支える小さな力にもなっていました。

 

5月が終わります。

今日の背伸びは、その節目にそっと線を引くような時間でした。

その線の向こうで、こどもたちの一日が、それぞれに明るいものであったらいいなと思います。

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