完成しないまま、4年目へ ~みんなで積み重ねてきた3年間~
9月1日で、のばなクリニックは4年目に入ります。
3年もやれば、もう少し「分かっている院長」みたいな顔になれるものだと思っていました。
でも実際には、分からないことはまだ普通にあります。
たぶん今は、手探りが少しだけ上手になった状態です。
暗い部屋で壁にぶつかる回数が減った、くらいでしょうか。
患者さんも、一人ひとり違います。
同じ病気でも、痛みをどうにかしたい人もいれば、薬を減らしたい人もいる。
仕事を休めない人もいれば、不安を少し小さくしたくて来ている人もいます。
医学的に正しいことはもちろん大切です。
でも、正しさだけで全部うまくいくなら、診察室はもう少し静かな場所になっている気がします。
その人が何を大事にしているのか。
何なら続けられるのか。
何がいちばん困っているのか。
4年目も、そこを考えていきたいと思っています。
そして、この3年間で、院長として少し誇らしく思っていることがあります。
これまでクリニックに加わってくれたスタッフが、一人も欠けることなく、今も一緒に働いてくれていることです。
これは、けっこううれしいです。
もちろん、この先もずっと同じ形で、ということではありません。
結婚する人もいるでしょうし、妊娠や出産を迎える人もいるかもしれません。
ほかにやってみたいことが見つかる人だっていると思います。
人生は、クリニックの勤務表どおりには進みません。
だから、できるだけ長くここにいてもらうことだけが、僕の願いではありません。
それぞれが自分の人生で進みたい方向を見つけたときに、背中を押してあげられる院長でいたいと思っています。
それが、このクリニックで働き続けるという選択ならうれしいし、いつか別の道を選ぶとしても、それはそれでいい。
仕事より、その人の人生のほうがずっと長いのですから。
クリニックも、人と同じで完成しないのかもしれません。
それなら、完成を目指すより、その時その時で少しずつ良くしていくほうが自然なのだと思います。
4年目も、たぶん完璧にはなりません。
でも、完璧じゃないなりに、ちゃんと考えて、ちゃんと迷って、少しずつ前に進んでいければと思っています。
そんな感じで、4年目を始めます。
これからものばなクリニックを、どうぞよろしくお願いいたします。
