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散歩道

[2025.09.03]

気がつけば、のばなクリニックは2周年を迎えました。
「2年なんて、もう?」と驚くわりには、ここまでの出来事を並べてみると、妙に長い散歩のようにも思えます。

去年の冬、夜の8時30分を過ぎてもコロナ患者さんが次々とやって来て、結局その日は、子どもと一緒にクリスマスケーキを食べる時間もなく終わりました。
「サンタさんより忙しいんじゃないか」と、乾いた冗談を心の中でつぶやきながら、冷蔵庫のケーキを見つめた夜でした。

年末にかけてもスタッフが順に体調を崩していき、最後は3人だけで診療をした日がありました。
文化祭の模擬店みたいに慌ただしかったけれど、なぜか妙に軽やかだった記憶に書き換えられています。

年末が忙しかったから、スタッフに「先生、残業が多すぎます」と叱られた日もありました。

でもほとんどの日々はそうした特別なものではなく、穏やかで静かな時間が続いていました。
待合室の空気が落ち着いていて、診療も淡々と流れていく。
それは決して退屈ではなく、むしろ心地よい日常のリズムで。

6月から午後診療を予約制にしてみたら、そのリズムがまた少し変わりました。
変化というのは、意外と静かにやって来るものです。

僕自身もまた、変化を経験しました。

髪にパーマをかけてみたら、くるくるとした髪の毛が鏡に映り、「これはもう別人ではないか」と自分で笑ってしまいました。
結局しばらくすると元の自分に戻っていったのですが、その半年間は短い旅のようなものでした。

マラソンをはじめて、ジムにも通い、毎日のように身体を整える習慣ができました。
フルマラソンを走りたいんです。

そして、このブログもまた、3つに分かれました。走ることを綴るブログ。日々の臨床研究を記録するブログ。そして、この「のばなぶろぐ」。
筆をとり、筆をおくたびに、不思議と自分の輪郭がはっきりしていく気がしています。

繰り返す日常の中で、少しずつ新しい景色を見ています。

1年なんてあっという間でした。
10年、20年、30年、40年も、きっと振り返れば「ほんの数歩の散歩道」くらいのものかもしれません。
その道すがら、転んだり、笑ったり、たまに髪にパーマをかけたりして、僕らは前に進んでいくのでしょう。

患者さんがいて、スタッフがいて、家族がいて、
僕は今日も診察室に座っています。

もしも人生にカルテがあるなら、今日の記録には「走ったり、パーマをかけたり。まあまあ元気」と書いてあるんじゃないかな。

ありがとうございます。
これからも、できれば一緒に、ゆっくり歩いていけたら嬉しいです。

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