次女が卒園式を迎えた。これで三人の子どもが全員、卒園したことになる。

思えば長男のときも、長女のときも、卒園式にはちゃんと行けた。そうか、次女の卒園式だけ行けなかったことになる。次女には申し訳ない気持ちもあるけれど、奥さんがしっかり準備してくれて（奥さんはこの日のためにスーツを新着していたが、雨だから次の機会におろすと言って結局今日は前からのスーツを着ていた）、お兄ちゃんもお姉ちゃんも元気に送り出してくれていた（奥さんが玄関先で撮った3人の写真を送ってくれた）。

夜、家ではケーキがでてきた。卒園のお祝いということのようだ。

「卒園おめでとう」のメッセージチョコレートを美味しそうに食べる次女をみて、自然と笑みがこぼれる。

そうか、ちゃんといい卒園式だったんだな、と思いながらフォークを持ち上げる。

ケーキをひとくち食べる。甘さが口の中に広がる。

感慨深いなと思う。

でも、もしかしたら、ただケーキが美味しいだけかもしれない。

それでも、こうして家族でケーキを食べながら話している時間があるのは、やっぱりいいものだなと思う。