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街灯が消えるころ、速さを落とした朝に、富士山がいた

[2026.02.08]

最近、朝に結構西公園を歩いている。 空気はだいぶひんやりしていて、街灯の灯りと自分の足音だけが静かに響く時間だ。

少し時間が経つと、富士山がそこにある。
「やっぱりすごいな」と、毎回同じ感想を心の中でつぶやくのに、毎回ちゃんと新鮮だ。

これまでは、走るときに外周をぐるっと回るだけだった。 ペースや距離のことを考えて、景色は視界の端に流れていくだけ。
でも、ゆっくり歩いてみると、公園の中には思っていた以上に小道があって、その一本一本が、少しずつ違う表情を見せてくれる。
木立の間を抜ける道。 急に視界がひらける場所。
同じ公園なのに、走っていたときとはまるで別の場所みたいに感じる。

歩く速さだからこそ、目に入ってくるものがある。 聞こえてくる音も、呼吸の深さも、全部ちょっとずつ違う。
それがなんだか心地よくて、最近は朝の散歩が習慣になっている。

走るのも好きだけれど、立ち止まったり、遠回りしたりするのも、今はちょうどいい。
同じ場所でも、速さを変えるだけで、世界はちゃんと違って見えるのだから。

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