30代
「30代でやっておくべき10のこと」みたいな軽い自己啓発本は好きで、読んでは忘れ、似た本を買いを繰り返し、30代ももうラストスパートです。
先日39歳の誕生日を迎えた友人と4時間のLINE飲み(要はテレビ電話みたいなアプリを使ってする飲み会ですね、コロナ禍で流行りました)をしました。
大学受験に失敗した私たちは東京の予備校で出会い、同じ寮で同じ釜の飯を食う1年を過ごし、それぞれの大学へ進学しました。まだまだ親元をはじめて離れたひよっこです。
ながらく連絡が途絶えてましたが、予備校時代に良く聞いていた木村カエラのライブに確か僕が誘って、また定期的に連絡をとるようになりました。大学時代というのは、多かれ少なかれなぜか全能感に満ち溢れ、狭い世界でとても楽めるシステムが作られているように思います。
友人はまさか研修病院のマッチングにマッチせず、突然僕の決まっていた研修病院に行こうかなと思いついてくれて、はからずも今度は同じマンションで2年間を過ごすという奇跡。社会人になると、この世界の広さに興味がどんどん広がっていく感覚がしました。
28歳でまた別れ、それぞれの道へ進み、およそ10年が過ぎ、ちょうどお互い新しい環境に変わったところでした。
でも、あいも変わらず、終始他愛のない話でした。
いつの間にか30代も終わりだねと最後に気づきます。
結局のところ、30代でやっておくべき10のことは1つも覚えていないため、そのどれが大事であるか実証はなにひとつできませんでしたが、30代もまたいろいろなはじめての経験をし、その先の20年、30年を決める大切な時期だったよねってまとめられました。