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世界中の誰よりきっと

[2024.12.08]

僕が生まれたのは1985年。

まだ小さい頃に流れていた音楽の記憶は曖昧なはずなのに、「世界中の誰よりきっと」の音色は深く心に残っている。

1992年に大ヒットしたらしいこの曲は、街のどこを歩いていても耳に入ってきていた気がする。

小学生ながらに、テレビやラジオの音楽番組でこの曲が流れるたびに、なんだか胸が熱く、でも少し切なく儚い気持ちにさせられたのを覚えている。

歌詞の意味なんて当時はそんなにわかっていなかった。

「世界中の誰よりきっと 熱い夢見てたから 目覚めて初めて気づく はかない想いに」
「世界中の誰よりきっと 涙あふれないように あなたを見つめていたい 遠い未来まで」

当時の感覚は、時が経ってもずっと変わらないみたいだ。

あの頃の僕には想像もつかなかった「切なさ」や「儚さ」が、今ならわかる気がする。

中山美穂さんの声は、僕の頭にしっかりと刻まれていたようだ。

探して、選んでこの曲を聞くのははじめてかもしれない。

でも、何回も何回も繰り返し聴いてる。

「世界中の誰よりきっと」

暗くなるまで壁に向かってサッカーボールを蹴っていたあの頃の記憶を抱いて、この曲をかけ続けて、今日は眠りにつこう。

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