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のばなぶろぐ

言葉にするには、少しばかり間に合わなかったことや、
ただ、そこにあっただけの景色のことを、
遅れながら、思い出しながら、書いています。

家族のこと。
クリニックのこと。
誰かの顔や、名前もない感情のことも。

決まった形も、特別な意味もないけれど、
それでも、どこかでつながっている気がして、
ときどき、こうして綴っています。

これは、院長による、そんな日々の記録です。

横にすれば動くなんて、聞いてない (2025.09.10更新)
土曜日に2時間、Air waitと向き合ったけれど、なにも進まなかった。 ゼロからゼロへ移動しただけで、空気の抜けた風船のように時間だけが過ぎていった。 そして予定通り今日の午後、もう一度挑戦した… ▼続きを読む

自動販売機の前で、小銭を何度入れてもはじかれて立ち尽くす人間 (2025.09.06更新)
土曜日の朝、診察室の窓の外はまだ暗くて、僕はiPadの画面を前にひとり途方に暮れていた。 夜、リクルート社から「Air waitのプラン変更準備が整いました」というメールが届いた。メールの文面は、ど… ▼続きを読む

散歩道 (2025.09.03更新)
気がつけば、のばなクリニックは2周年を迎えました。 「2年なんて、もう?」と驚くわりには、ここまでの出来事を並べてみると、妙に長い散歩のようにも思えます。 去年の冬、夜の8時30分を過ぎてもコロナ… ▼続きを読む

あの日の速度を追い越してすぎていった七年を区切る日付変更線 (2025.08.25更新)
七年前の夏のおわり。 いまもよく覚えている。 名古屋のセミナー会場で、携帯電話がふるえた。 ああ、もうきたか。 そう思ったとき、世界の色がすこし淡くなった。 声も、光も、すべてが後ろにさがっ… ▼続きを読む

冬の名残に触れる八月 (2025.08.09更新)
今年は1月からかけ直し含め3回パーマをかけていた。 その波打つ髪は、朝の支度に少しだけ手間を増やし、曖昧な形で季節をつないできた。 けれど今日は違う。 窓の外は真昼から熱をため込んだまま、アスフ… ▼続きを読む

まだ行ってもいない星空の話 (2025.07.26更新)
想像してみる。 今日の夜、満天の星空を。 八ヶ岳の空は深く、夜になると天井がないみたいになる。 ふだん僕たちは、屋根と天井とWi-Fiのある空間で生きている。 明かりを消した部屋でも、星は見え… ▼続きを読む

思い出のレストランは却下されて、向かった先はベトナムだった ~サプライズの意味を知っているのだろうか (2025.07.21更新)
「今日は何の日だかわかる?」と、妻が聞いてきた。 答えはすぐにわかっていた。なぜなら、毎年この日に確認されているからだ。 もはや恒例行事のような問答になっている。けれど、たぶんそれを「恒例行事」と… ▼続きを読む

くちパク医師の亡霊 (2025.06.21更新)
今日の夕方のことだった。 一人の患者さんが、診察室の扉を閉めかけたところで、ふと立ち止まり、 少しだけ声のトーンを下げて、そっと言った。 「先生、あの……待合室の動画、字幕がないと、音声もないし… ▼続きを読む

動画の中の指先のメロディと、背中に届いた小さな手 (2025.06.16更新)
梅雨らしい、しっとりと静かな日曜日。ゆっくりと目覚めた朝、隣には奥さんだけ。気づけば、子どもたちはすでにリビングで『名探偵コナン』の世界に夢中になっていた。 今日は本来なら、こどもたちのピアノの発表… ▼続きを読む

来た順番にもさよならを言わない (2025.05.24更新)
午後の診療を、少しだけ変えることにしました。 2025年5月26日から、のばなクリニックでは平日午後の診療を予約制にします。 診療開始は午後1時45分から。この時間帯だけ、前もって「順番」を決めて… ▼続きを読む

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